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Attache-moi, aime-moi

marieのひとりごと

過去ログ

鍵 Ⅲ

mint鍵3





鍵 Ⅲ 秘密

薬草園の植物には
ラテン語名が記されていた

r o s - m a r i n u s

ロス-マリヌス

その意味が海の雫である
ローズマリーのことだということを
その薬草園で彼女は知った。


髪は艶やかに輝き
肌は日毎に白く透け
彼女はますます美しく
健やかな日々を過ごしていたが、
相変わらず夕刻になると
深い深い眠りに落ちてしまうことに
抗うことは出来なかった


それには理由があった


彼女はその城郭の王家に納める密造酒を完成させるために
その館の主に毎夜
深い眠りの中で秘儀を施され
その躰を薬草酒の桶に
明け方まで浸されていたのだった









le 9 Juin 2013









鍵 Ⅱ

mint鍵2



鍵 Ⅱ 密造酒の館




赤みを帯びた月が昇る

夕暮れになるとウトウトして
今夜もまた彼女にとって
長く深い夜が始まる

強引な睡魔に襲われて
彼女は
深い眠りの世界へと
引きずりこまれしまう

目覚めるのは
翌日の陽も
ずいぶんと高くなってから

古くから薬草酒を造っているその館で
彼女は深い眠りに誘われてしまう

昏々と
薬草が液体のなかに溶け出していくように







le 26 Mai 2013











鍵 I

ミント鍵1


mintの日記はいつの間にかきえてしまうから
ここに残しておくわ



去年の晩春に書いていた掌編




4話目を書いていなくて
物語はまだ終わっていないの



今でも時々続きをどうしようかなって考えてる




まりえの




終わらない古い館の鍵物語







***********







鍵 l


疲れ果てた彼女は
古い城壁のなかへ逃げ込んだ

素足のまま
冷たい石畳の路地を彷徨い
冷えきった躰を温めることも出来ず
とうとう彼女は路地奥で倒れこんでしまった

意識が朦朧とし
声を出すことも出来なかった彼女は
抱きかかえられ
古い館に運ばれた

鈴のような音が聞こえ
鍵は静かに差し込まれ

ゆっくりと扉が開いてゆく

眠ったまま、彼女の冷えきった躰は温められ肌の色を取り戻していく

暖かさのなかで、彼女の感覚はまどろんでいる
鍵はどこにあったのだろう
ずっと探していたあの鍵を
預かってくれていたのは誰だろうと

静かに鍵はまわされて
その扉はゆっくり開く








le 15 Mai 2013





Le déjà-vu

Déjà-vu


既視感って

記憶のトリックなのかな…

記憶の不思議なトリックがかけられて…











その部屋には




あの日




初めて縛られてしまったわたしがいて




解かれることなく




そのまま




静かに生きている





絶え間なく溢れる蜜を




吸われながら





鍵物語千夜一夜

鍵20140323


  《鍵》

鍵を拾った…
夕闇迫る横浜の外国人墓地で…。

古い形ながら
重厚で精巧に出来た感が有る…

その鍵は半ば土に埋もれ、数十年の歳月が想像出来る程錆び付いていた。

落とし物と言うよりは、故意に捨てた物?…

何故かそう直感した。

鍵を捨てるなんて、何ともロマンチックな人が居るものだ…

勝手な想像に浸りながら
手に取り、錆びた鍵を指で擦った…。

その錆びは思いの外、簡単に落ちて銀の地金が鈍い光りを放った。

私は…
宝物を拾った少年のように噴き上がる罪悪感に、辺りを見回し慌ててポケットにねじ込んだ。


やがて…

机の引き出しのいちばん奥に大切にしまい込んだ鍵を取り出し見入るようになった。

そっと取り出し磨き上げる。
捨てた人物を想像しながら水割りを飲むのが毎日の至福の時間になった…

鍵の形…
半ば土に埋まってた光景…
ずっしりと重く、鈍い光りが
私を捉えて離さない。


数カ月経って、

時々寄るバーのマスターが
他の客の噂話しをしてくれた…

週に何度か夕闇迫る外国人墓地の片隅にひっそりと佇むいい女がいるらしい…と。 


鍵の持ち主か……

瞬時に私の脳裏をかすめた!

翌日の夕方から鍵を拾った場所を遠目にして立つた…

何日も…

何日も…

何日も…

しかし徒労に終わった!

やっぱり…
そんな話は有るはずが無い。

自嘲しながら時計を見た。

帰ろうと目線を戻し先に女が立っていた…
しかし、探し物をしてる様子も無い。
噂通り遠目にも美人とわかる。
歳は30代半ばか…
背中から寂しげな様子が受け取れる。 
違うな…
そんな夢物語が有る筈も無い。
今日を最後に諦めよう。

そう意を決して声を掛けた…

『あのう…鍵をお探しですか?』
女は一瞬振り向いた。
端正な顔立ちで清楚で知的な表情だった。

女は遠くに視線を戻し
『いいえ…あれは捨てた鍵ですから…』と、私に一別をくれて歩き出した。

遠ざかる女の背中に…
『何の鍵だったのですか?』と投げかけるのが精一杯だった。

女は歩みを止めず
『…もう一人のわたしを閉じ込めてあるお部屋の鍵なの…』

私は…
小さくなる後ろ姿をしり目に一歩も動けなかった。





T.K












La clef

clef







いつの間にか失くしてしまった鍵を…



さがしていたの





見つかったわ






どこで見つけたかは






今夜

訊いてね







Les catharsis

lesdeux


innerlabiaには





二つ目のピアシングを






いつまでも寒かった



長い冬の


終わりの頃










広げられて


真白の綿に


浄化されて




チタンのトラガスが

花びらに打たれたときは


世界が終わりそうな衝撃に


髪の先まで痺れたのに




白い部屋は静かな音楽が
そっと流れているだけで
なにも変わらない



ただ無言のまま
高い三角の天井を見ていた




たくさん降った雪が
なかなか解けなかった

長い冬の
終わりの頃に

















花の下にて

しだれ梅





梅の花が季節を迎えたね





満開の梅の木に


縛られて


少年に悪戯されても


花の香りでうっとりしてるわきっと




夜気が降りてきて

素足が冷え切ってしまうまえに





縄を解きにきて










青竹木馬

青竹木馬


「木馬といっしょだよ」



と言われても
まりえは木馬に乗ったことはありませんのよ



半分吊られていたけれど



恥骨だけで青竹の上で体重を支えるのは



たいそう痛かったわ…




感じるような痛みではなくて

拷問を受けてるような痛み



とても辛い


痛み




irrumatio

irrumati


角度にもよるのだと思う




irrumatioされて


深く深く広げられた口腔の奥は


しばらく元に戻らなくて






唾液でもなく胃液でもない

透明な粘液がタラタラと流れ出て




それも治まって喋ろうとしても


しばらくは声が変でしょう?






広げられた口腔が元にもどるまでは…





昨日は声が戻るまでに時間がかかったわ




あんなに奥まで大きく広げられたことは初めてだったから



















Le goût d'une M.

アマレット



ティラミスには




アマレットとエスプレッソのシロップに

たっぷり浸されたサヴォイアルディが

隠されていて欲しい





小さな頃は




アマレッティの



甘い薬草の複雑な香りが苦手だったのに





今は…



レイププレイに酔いはじめたころ






鼻腔の奥で匂う気がする







薬草の甘いアマレットの香りが













Le secret

秘密

まりえは秘密でいっぱい…


秘密が増えれば増えるほど



淫乱になってしまう



今週末は



また一つ




ひみつが増える




いつか雪の日には

雪の日


雪がたくさん降った週末だったね





普段は作らないような

手間のかかるお菓子を作っていたのよ




いつかまた

大雪に降りこめられて

二人きりになったら



暖炉でマキを燃して



わたしを縄で飾って








le pull

セーター



グレーのセーターが好きです






性器ピアスをしていたり




縛られて犯されて



悲鳴を上げてイッてしまう




淫乱なまりえを





隠してくれているようで








TattooSeal




シールなのに




感じてしまって





黒い蝶に

細い針のようなストローを
差し込まれて

大切な蜜を
もうずっと

吸われ続けている













ts蝶







花びらに

花びら


ボッチチェリの絵を思いながら




その白い部屋の壁の前に立っていたわ





この時はまだ知らなかったの







この後





花びらにチタンの太い針が打たれて






その一瞬の熱さに躰が震えた






今はもう知っているわ






陰唇を飾るピアスの意味を






いつも花芯を刺激されて






どんなときも
まりえの躰はダンナさまを欲している
























































竹取物語

竹

今日はかぐや姫にしていただいたわ。。。。


でも

その前に受けた乳房の責めに音をあげてしまったから



だから

お仕置き受けてるかぐや姫の気分…だったの



アザ



あんな痛かったこと

初めてだったのだもの




でも赤い花は


祝福するように浮かんでいるわね













夏の日に

マキシム4


初めてマキシムに連れていかれたのは


暑い夏の日の


深い夏の青い空と
木々の緑がとても濃く見えた時刻




バス通りから
細い道に入った時に見えた風景が

映画「昼顔」の馬車のシーンを思い出させて

わたしはドキドキしてしまったの


映画では
馬車から降りたセブリーヌは
縛られて鞭打たれたから



あの日

車から降りたわたしも



縛られてバラ鞭の痛み受けて





痛いのに感じてしまった
最初の一日になったの







マキシム2
マキシム1
マキシム3





さなぎ



着衣の上から縄が這い



そろりそろりと



宙に吊られて






無口なさなぎになったみたい





あの日羽化したわたしは





spermaしか吸わない蝶になっていたのよ












つごもりの頃

小晦日


お湯の中に



痛みと官能がほぐれていく




新しいランジェリーや衣装を





フワリと花びらのように纏うのは






麻縄の蔓が巻きついて





宙に浮く頃には






花芯に蜜をためる







不思議な花にされてしまうから














le 27 Décembre 2013



































pierced labia

pierced

11月15日のこと

忘れないわ



少し血が出たけど
痛かったのも一瞬のこと



金曜日には
rape play



ラビアピアスが当たるって
呻くようにつぶやかれたわ



まりえが

いつもねっとり濡らしてる
淫乱な性奴隷に
なりつつあることは


秘密にしていて








luxurieuse

小舟

縛られている時は

どんなことになっているか


ほぼわからなくて…


いつもあとから写真を見せてもらって


再び熱くなってしまうの


まりえの躰は


aime-moi

セックス玩具


セルフポートレイトを撮るようになったのはiPhoneにしてから…


セルフタイマーのアプリと小さな三脚も買ったので

いろいろなポーズを撮れるようになりました



セルフポートレイトは

もうひとりのわたしへの禊ぎ…